帰りのバスに乗って窓際の席に座った。信号待ちでとまったとき、ちょうど学校から出てきたえれなと颯太くんが見えた。
並んで歩くふたりの姿は、どこから見ても理想のカップルだ。
えれながいつものようにうきうきとなにやら話しているのを、颯太くんがうんうんと聞いてあげているのがわかる。
と、颯太くんがなにか思い出したかのように、ポケットからスマホを取り出し、えれなに画面を見せた。えれなもスマホを取り出して、ふたりで互いの画面をのぞきこんでいる。LINEのアドレスでも交換してるのかな。これからはふたりだけのグループを作ってやりとりしたりするのかな。
時折見つめないながら、話しをしている様子を見ていたら、やっぱりわたしのやったことは正しかったんだと思った。
ふたりにしてあげてよかった。これでいい。よかった。
まるで自分に言い聞かせるように、何度も何度も「これでいい」と、思っていた。
バスが動きだし、歩道を歩くえれなや颯太くんとすれ違う形になった。一生懸命話すえれなを見つめる颯太くんの表情がスローモーションで私の視界に入ってきた。その目は、わたしも知っているやさしさに満ちていた。
その目を見たとき、なぜだろう、少しだけ胸が痛んだ。
並んで歩くふたりの姿は、どこから見ても理想のカップルだ。
えれながいつものようにうきうきとなにやら話しているのを、颯太くんがうんうんと聞いてあげているのがわかる。
と、颯太くんがなにか思い出したかのように、ポケットからスマホを取り出し、えれなに画面を見せた。えれなもスマホを取り出して、ふたりで互いの画面をのぞきこんでいる。LINEのアドレスでも交換してるのかな。これからはふたりだけのグループを作ってやりとりしたりするのかな。
時折見つめないながら、話しをしている様子を見ていたら、やっぱりわたしのやったことは正しかったんだと思った。
ふたりにしてあげてよかった。これでいい。よかった。
まるで自分に言い聞かせるように、何度も何度も「これでいい」と、思っていた。
バスが動きだし、歩道を歩くえれなや颯太くんとすれ違う形になった。一生懸命話すえれなを見つめる颯太くんの表情がスローモーションで私の視界に入ってきた。その目は、わたしも知っているやさしさに満ちていた。
その目を見たとき、なぜだろう、少しだけ胸が痛んだ。