これをコラージュしたら、それなりにいいとは思うけど……でもちょっとちがう。なんでだろう。なんか、わくわくしない。もっといいアイディアがある気がする。
「どう? いい写真とれた?」
渡辺さんが隣に来て、スマホをのぞきこんできた。
わたしはスマホを渡した。
「いいの?」
「はい、ちょっと見てみてください」
渡辺さんは画面をタップして次々ととった写真を見ていた。
「ああ、よく撮れてるんじゃない」
「ありがとうございます。…でもなんか、違うなあって」
「そう?」
「最初は練習風景をコラージュにしようと思ったんです。でも、アルバムじゃなくて、Tシャツにするわけだから一枚でばしっと決まる写真のがいいのかなって」
「なるほどね」
「でも、集合写真みたいなのだと、記念品みたいになっちゃうし…」
と、渡辺さんの手が止まった。
「あ、ごめん、つい別のまで」
と、いつのまにか応援団をとった写真が終わり、わたしがインスタグラム用に撮っている空の写真になっていた。
「わー」
わたしは思わず渡辺さんからスマホをひったくるようにとりあげた。たいした写真じゃないけど、人に見られるのはなんとなく恥ずかしい。
そんなわたしを気にせずに渡辺さんはいった。
「どう? いい写真とれた?」
渡辺さんが隣に来て、スマホをのぞきこんできた。
わたしはスマホを渡した。
「いいの?」
「はい、ちょっと見てみてください」
渡辺さんは画面をタップして次々ととった写真を見ていた。
「ああ、よく撮れてるんじゃない」
「ありがとうございます。…でもなんか、違うなあって」
「そう?」
「最初は練習風景をコラージュにしようと思ったんです。でも、アルバムじゃなくて、Tシャツにするわけだから一枚でばしっと決まる写真のがいいのかなって」
「なるほどね」
「でも、集合写真みたいなのだと、記念品みたいになっちゃうし…」
と、渡辺さんの手が止まった。
「あ、ごめん、つい別のまで」
と、いつのまにか応援団をとった写真が終わり、わたしがインスタグラム用に撮っている空の写真になっていた。
「わー」
わたしは思わず渡辺さんからスマホをひったくるようにとりあげた。たいした写真じゃないけど、人に見られるのはなんとなく恥ずかしい。
そんなわたしを気にせずに渡辺さんはいった。