次の言葉を言うべきか言わないべきか、考えるような間があった。
「?」
わたしは颯太くんの言葉を待った。
「……Tシャツの写真、すごいやつよろしく」
言いかけていたことは、違うような気がしたけれど、颯太くんが笑顔だったからわたしも笑った。
「あまりハードルあげないで」
「いや、期待する」
「やめて、プレッシャーになる」
やれやれという顔でため息をつくと、突然わたしの頭をぐしゃぐしゃっとしてきた。
「ちょっと!」
抗議の声をあげたわたしに、颯太くんは真剣な顔で言った。
「自信もて! 理緒ならできる。っていうか、理緒にしかできない」
その言葉にはっとした。