「なんかわたし、高校に入ったとき、自分で友達が作れなくて、えれなのグループにいれてもらったでしょう。それがすごくコンプレックスで。でもいれてもらってるから、空気こわしちゃいけないと思って気を遣ってたら、すごく苦しくなっちゃった時期があって」

「……そのときに話してくれれば、よかったのに」

「えれなの友達だと思うから、悪口みたいに思われたらいやだなって。えれなはうまくやってるから、邪魔したくなかったし、心配かけたくなかったの」

「……わかってたよ。理緒がみんなのことが苦手なの」

「え……」

「そりゃいづらいよね。ひとりだけチア部じゃないのに、わたしがひきずり込んじゃってたから、悪かったかなって思ってた」

「……」

「でも、わたしも理緒も大事だけど、チア部のみんなも大事だからさ。うまくやってくれてるように見えたから、まあ大丈夫かなって、理緒に甘えちゃった。やっぱりしんどかったんだよね」

「ひとりになるのはやっぱりつらいから、えれながそうしてくれてありがたかったの。でも、時々インスタで辛い気持ちとか吐き出せると楽になってね。それで続けてたの」