そして、自分の番号を見つけたとたんに、「理緒!!!! やった、同じ高校に行ける!」って抱きついてきた。

でも、わたしはそのとき、まだ自分の番号を確認してなくて、あわててえれなと一緒になってわたしの番号を探した。

「あった! 理緒の番号もある!」

当然のようにわたしの番号も把握しているえれなが、ひと足先に掲示板のなかからそれを見つけ出した。
「理緒! やった!!!」

えれなが今度こそ本気でわたしの首にしがみついてきた。

「一緒の高校に行ける! また一緒だよ!」

ふたりで抱き合って飛び回った日のことが、なんだかとても昔のことのように思える。

いつからか、わたしはえれなに引け目を感じるようになり、自分はえれながいなければ光ることのできない星だと思うようになった。

でも、それはえれなのせいじゃない。

自分で光るための努力をしなかった自分のせいなのに。

ああやって、ふたりで助け合った日々のことを思いだしたら、えれなは何も変わっていないとわかるのに。