「でも、おれほんとに理緒すごいなって思ったんだよ。毎日毎日、あんないい写真アップしてさ、おれすごい好きなんだよ、理緒の写真。毎日すごい楽しみにしてて、なかなかポストされないと、どうしたのかなってなんかあったのかなって思ったりしてさ」
「……」
「最近、全然インスタあげないじゃん。やっぱりえれなともめてるからなのかな。それって、理緒のインスタが雑誌にのったことが原因だって聞いてるんだけど、ほんとなの?」
いつの間にか颯太くんはわたしを真剣に見つめていた。わたしは相変わらず、目をそらしたままだった。
「もしそうだとしたら、俺も責任感じるよ、俺のせいで取材されることになったんだし、だからちゃんと理緒と話したくて」
その言葉を遮るように言った。
「もう、やめたの」
「え」
「インスタはもうやらない」
「なんでだよ。もったいないじゃん、あんなにフォロワーいてさ」
颯太くんは必死だった。
本気でもったいないって思ってくれていることがわかったけど、いまのわたしにとってその気持ちは重いだけだった。
「姉ちゃんに聞いたけど、写真集の話とかも出てんだろ。すごいじゃん、いろんな人に見てもらうチャンスじゃんか!」
「もういやなの!」
わたしは思わず叫んだ。颯太くんが驚いた顔でわたしを見た。
「……」
「最近、全然インスタあげないじゃん。やっぱりえれなともめてるからなのかな。それって、理緒のインスタが雑誌にのったことが原因だって聞いてるんだけど、ほんとなの?」
いつの間にか颯太くんはわたしを真剣に見つめていた。わたしは相変わらず、目をそらしたままだった。
「もしそうだとしたら、俺も責任感じるよ、俺のせいで取材されることになったんだし、だからちゃんと理緒と話したくて」
その言葉を遮るように言った。
「もう、やめたの」
「え」
「インスタはもうやらない」
「なんでだよ。もったいないじゃん、あんなにフォロワーいてさ」
颯太くんは必死だった。
本気でもったいないって思ってくれていることがわかったけど、いまのわたしにとってその気持ちは重いだけだった。
「姉ちゃんに聞いたけど、写真集の話とかも出てんだろ。すごいじゃん、いろんな人に見てもらうチャンスじゃんか!」
「もういやなの!」
わたしは思わず叫んだ。颯太くんが驚いた顔でわたしを見た。