わたしは呼吸がさらに荒く、激しくなるのを感じた。
急激にいろんなことがおこりすぎて、頭のなかが飽和状態で、爆発してしまいそうだった。
限界だった。
「ごめんなさい、帰ります……」
わたしはそう言うと、ふらふらと立ち上がった。
「ちょっと、宮下さん?」
「理緒ちゃん?」
横澤さんや颯太くんのお姉さんが呼び止める声が聞こえたけれど、わたしは一刻も早くその場から逃げ出したくて、会議室を飛び出した。
颯太くんがわたしのインスタを見てた……。
わたしの心の声をぜんぶ知っていた。
ぜんぶ知っていて、何も言わなかった。
どうして? どうして?
ほんとに恥ずかしい。
これからどんな顔をして颯太くんに合えばいいんだろう。
もう、なにがどうなっているのか、なにをどうしていいのか、わたしにはわからない……。