その言葉にクラス中がざわついた。最近、えれなと颯太くんが仲良いのは誰もが気づいていた。人気者同士、お似合いだよねという声もよく聞こえてきていた。その渦中のえれなが、わざわざみんなが嫌がる衣装係に立候補したのだ。それはまるで、えれなが颯太くんの助けになりたいと言ったも同然のように聞こえた。
チア部の仲間が「えれながやるなら、わたしもやろうかな」と言いだし、「やろうよ! みんなでやったら楽しいよ」というえれなの言葉に、ほぼメンバーが決まりかけたかのようにみえた。
しかし、颯太くんは渋い顔をした。
「おまえらチア部だろ。チア部も体育祭でデモンストレーションやるじゃん。練習あるだろ?」
「えー、なんとかなんないかなあ」
「せめて、誰かひとり、責任者きめて、衣装係に専念してくれないと」
「そっか…そうだよね…」
と、思案顔になったえれなが、ぱっとうれしそうにわたしを見た。
「理緒! 一緒に衣装係やろうよ!」
「え?」
あまりに想定外の展開に、わたしは呆然としてしまう。
チア部の仲間が「えれながやるなら、わたしもやろうかな」と言いだし、「やろうよ! みんなでやったら楽しいよ」というえれなの言葉に、ほぼメンバーが決まりかけたかのようにみえた。
しかし、颯太くんは渋い顔をした。
「おまえらチア部だろ。チア部も体育祭でデモンストレーションやるじゃん。練習あるだろ?」
「えー、なんとかなんないかなあ」
「せめて、誰かひとり、責任者きめて、衣装係に専念してくれないと」
「そっか…そうだよね…」
と、思案顔になったえれなが、ぱっとうれしそうにわたしを見た。
「理緒! 一緒に衣装係やろうよ!」
「え?」
あまりに想定外の展開に、わたしは呆然としてしまう。