わたしは学校を欠席することが増えた。

別に、みんなに静かに無視されたり、陰口を言われることがつらいわけじゃない。ひとりでいるのが耐えられないわけじゃない。

何よりも辛いのは、わたしをいないかのように振る舞うえれなを見ることだった。

それはどんな言葉よりも、効果的にわたしを苦しめた。

今までだったら、えれなは何かうれしいことがあるとわたしを探した。

いやなことがあると、わたしに助けを求めた。

どんなときも、わたしに向かってきてくれたのに。
もうあの笑顔をわたしに向けてくれることはないのかと思うと辛かった。


自分が失ったものの大きさを思い知らされる日々に、疲れ果てていた。