それなのに。
それなのに。
なんでこんなことしかできないんだろう。嫌われたくないから、傷つきたくないからと自分だけの世界で、悦に入って、ちょっとほめられたからってうかれて、なんでもできるような気持ちになって…。
その結果がこれだ。
罰があたったと思った。
自分の世界にこもって楽しんでるだけならよかったのに、ちょっと人にほめられたからって、調子にのって写真集なんか出そうなんて考えるから。
大切な友達を傷つけて、結局ひとりになってしまった。
えれなは自分の持っているものをすべてわたしにわけてくれていたのに。
だしおしみして、誰ともわけあえなかったわたしに残ったのは、大切な親友を傷つけたという現実だけだった。