それからしばらくして、わたしのインスタグラムが掲載されたページのゲラができたと横澤さんからメールが送られてきた。
添付されたファイルを開くと、ほぼ半分のスペースを割いて、わたしのアカウントが紹介されているページが現れた。
以前ポストした写真も何枚か掲載されていて、誌面にのったそれは、なんだかわたしの写真じゃないみたいに、立派に見えた。
「こんなにスペースを使ってしまって、大丈夫なんでしょうか」
取材をうける覚悟はきめたものの、具体化された現実を見て、わたしは怖じ気づいていた。
ゲラを確認したと伝えるために、横澤さんに連絡したのに、思わず一番最初にそうたずねてしまった。
「もちろん。言ったでしょう、宮下さんのアカウントは編集部でも評価が高かったって」
「でも、なんかはずかしいです」
「大丈夫よ。ほんとは一ページ使って写真を見せたいねって話もあったの。でも特集のページ数がきまってるから、そういうわけにもいかなくてね」
「はあ……」
「この号が出たら、きっとフォロワーが一気に増えるわよ」
「え?」
「大丈夫、宮下さんは今までどおりにしてれば、問題ないから。フォロワーが増えたからって、何も変わる必要なんてないのよ」
そんな風に言われて、なんだか一気に緊張感が高まった。
なんか、もしかしたらとんでもないことを引き受けてしまったのかもしれない……。
添付されたファイルを開くと、ほぼ半分のスペースを割いて、わたしのアカウントが紹介されているページが現れた。
以前ポストした写真も何枚か掲載されていて、誌面にのったそれは、なんだかわたしの写真じゃないみたいに、立派に見えた。
「こんなにスペースを使ってしまって、大丈夫なんでしょうか」
取材をうける覚悟はきめたものの、具体化された現実を見て、わたしは怖じ気づいていた。
ゲラを確認したと伝えるために、横澤さんに連絡したのに、思わず一番最初にそうたずねてしまった。
「もちろん。言ったでしょう、宮下さんのアカウントは編集部でも評価が高かったって」
「でも、なんかはずかしいです」
「大丈夫よ。ほんとは一ページ使って写真を見せたいねって話もあったの。でも特集のページ数がきまってるから、そういうわけにもいかなくてね」
「はあ……」
「この号が出たら、きっとフォロワーが一気に増えるわよ」
「え?」
「大丈夫、宮下さんは今までどおりにしてれば、問題ないから。フォロワーが増えたからって、何も変わる必要なんてないのよ」
そんな風に言われて、なんだか一気に緊張感が高まった。
なんか、もしかしたらとんでもないことを引き受けてしまったのかもしれない……。