ある日、わたしは委員会の仕事で遅くなった。わたしが委員会にでることを知ったえれなが一緒に帰ろうとわたしを誘い、わたしはチア部が終わるのを待っていた。
でも、えれなが来るということは、もれなくチア部のみんなもいるということだ。だとすると、わたしはまた演技しなくてはいけない。正直、その日は疲れていて、そんな気持ちになれなかった。先に帰ってしまおうかとも思ったけれど、えれなはわたしがひとりで帰るのがかわいそうだと思って一緒に帰ろうと言ってくれたことはわかっていた。そんなえれなの気持ちをじゃけんにするのは申し訳ない気もした。
と、わたしは夕日に照らされて、私の影が長くのびていることに気づいた。
くっきりと黒くのびる、正真正銘わたしひとりの影。
みんなといるときには気づくこともなかった影の形を眺めていたら、ひとりでいることの何が悪いという気持ちになってきた。
わたしはスマホをとりだし、写真をとってみた。
縦位置でとったり、斜めにとってみたり。
いろんなフィルターをかけてみたりもした。
そして、そのとき、好きな海外のアーチストがインスタグラムを始めたというので、見るためだけに作っておいたアカウントがあることを思い出した。
アカウントを作ったときに、数枚写真をポストしたこともある。すっかりほったらかしにしていたそのアカウントを開いてみた。
なんとはなしにポストしてみた。でも、なんの反応もない。
でも、えれなが来るということは、もれなくチア部のみんなもいるということだ。だとすると、わたしはまた演技しなくてはいけない。正直、その日は疲れていて、そんな気持ちになれなかった。先に帰ってしまおうかとも思ったけれど、えれなはわたしがひとりで帰るのがかわいそうだと思って一緒に帰ろうと言ってくれたことはわかっていた。そんなえれなの気持ちをじゃけんにするのは申し訳ない気もした。
と、わたしは夕日に照らされて、私の影が長くのびていることに気づいた。
くっきりと黒くのびる、正真正銘わたしひとりの影。
みんなといるときには気づくこともなかった影の形を眺めていたら、ひとりでいることの何が悪いという気持ちになってきた。
わたしはスマホをとりだし、写真をとってみた。
縦位置でとったり、斜めにとってみたり。
いろんなフィルターをかけてみたりもした。
そして、そのとき、好きな海外のアーチストがインスタグラムを始めたというので、見るためだけに作っておいたアカウントがあることを思い出した。
アカウントを作ったときに、数枚写真をポストしたこともある。すっかりほったらかしにしていたそのアカウントを開いてみた。
なんとはなしにポストしてみた。でも、なんの反応もない。