お弁当が終わると、日直だったわたしは職員室に午後の英語の授業のための副教材を取りに行った。一学期の副教材の小冊子全員分が入った紙袋を渡され、わたしはよろよろと渡り廊下を歩いていた。

紙袋のひもが手の平に食い込むのを感じながら、さっきのことを思い出していた。

いつものことだなあと思う。男の子がえれな目当てで近づいてくることなんて、いままでだってよくあることだった。

男子からも女子からも人気者のえれな。

いつも人に囲まれていて、愛されキャラのえれな。

そして、みんなとわたしをつなぐ存在のえれな。

いつから、わたしとえれなの関係はこんな風になったんだろう。