その日の夜、えれなからLINEがきた。


【なんか心配かけちゃったんだって? 颯太に聞いた、ごめんね】

えれなのことが気になってずっとスマホを手放さないでいたわたしは、すぐに返事をした。

【心配してたよ! すっごく顔色が悪かったから。大丈夫? 】

【ごめん、追試がやばくてさ、それでひきつっちゃったの】

嘘だってすぐにわかった。成績のことなら、最初にわたしに泣きついてくるに決まってる。

【颯太くんと何かあった? 】

わたしにしては珍しくストレートにたずねた。いつもならぽんぽん続いていくLINEのやりとりなのに、心なしか間があいた。

【なんで? 】

逆にそう問いかけられて、たずねたことを後悔した。

【ふたりでいるところを見かけたから、何かあったのかなって】

【何もないよ】

【何も? 】

【っていうか……、教えない w】