応援団は一位をとれたものの、青軍は総合で二位となった。

優勝にはあと少し足りなかった。閉会式でその結果が発表されたとき、みんなはとても悔しがっていたけど、わたしは満足していた。

衣装係として関わった応援団が、応援合戦で一位をとれたから、それだけで十分だったのだ。

……でも、他にも理由はある。

認めたくないけど、優勝しなくてよかったと思ってしまう大きな理由が、もうひとつあることにわたしは気づいてしまった。


ずっとずっと気づかないようにしてきた気持ち。

見て見ないふりをしてきた、自分の心の中。