わたしは残ったスパンコールを机の上に並べた。もうやることがないから、久しぶりにのんびりした気持ちで、丁寧に並べていった。単純作業は気持ちを無にしてくれる。男の子たちが冷やかしたのが自分のことだと思ったこと、そして勘違いだとわかったときのみじめな気持ち。ばかみたい、とわたしは呟く。ばかみたい、ばかみたい、ばかみたいと何度も呟きながらスパンコールを並べていく。連日の作業で身も心も消耗していて、本当は休みたいのに、自分で自分をいじめ抜きたい気持ちだった。勘違いしたばかな自分に、罰を与えるかのような気持ちで、作業を続けた。

スパンコールを並べ終えて、真上から写真を撮った。

『FIGHT! 』とかたどったスパンコールの写真に、明日の日付だけをキャプションに記して、アップした。


もう十分やった。

もういいよね。

誰にというわけではないけれど、そう思いながらベッドに倒れ込んだ。本当にわたしのやるべきことはすべて終わったな、そんな気がした。