そんな彼らを見ていたら、わたしが選ばれなかったのは当然だ、としみじみ思った。
ひたむきに棒高跳びを頑張る彼方くんと、飽きることなく絵を描き続ける遠子。
明るくて社交的な彼と大人しくて控え目な彼女は正反対に見えるけれど、本当はよく似ている。
根っこの部分がとても似ている。
だから、遠子は彼方くんのことが好きになったし、彼は彼女を選んだのだ。
二人には、これからもずっと、うまくいってほしい。きっとうまくいく。
そんな思いが胸をいっぱいにした。
虚勢を張っているわけでも、嘘をついているわけでもない。
遠子は本当に大事な友達だから、彼女には幸せになってほしい。
彼女がどれくらい彼方くんのことを好きなのか分かっているからこそ、いつまでも仲良くしていてほしいと思う。本当にそう思っている。
でも、一点の曇りもない気持ちで二人を応援していると言ったら、それは嘘になる。
だって、わたしはまだ、彼方くんのことを諦めることができていない。
香奈が言ったように、わたしのほうが遠子より先に彼のことを好きになったのに、と思ってしまう醜い自分が、心のどこかに確かにいる。
ひたむきに棒高跳びを頑張る彼方くんと、飽きることなく絵を描き続ける遠子。
明るくて社交的な彼と大人しくて控え目な彼女は正反対に見えるけれど、本当はよく似ている。
根っこの部分がとても似ている。
だから、遠子は彼方くんのことが好きになったし、彼は彼女を選んだのだ。
二人には、これからもずっと、うまくいってほしい。きっとうまくいく。
そんな思いが胸をいっぱいにした。
虚勢を張っているわけでも、嘘をついているわけでもない。
遠子は本当に大事な友達だから、彼女には幸せになってほしい。
彼女がどれくらい彼方くんのことを好きなのか分かっているからこそ、いつまでも仲良くしていてほしいと思う。本当にそう思っている。
でも、一点の曇りもない気持ちで二人を応援していると言ったら、それは嘘になる。
だって、わたしはまだ、彼方くんのことを諦めることができていない。
香奈が言ったように、わたしのほうが遠子より先に彼のことを好きになったのに、と思ってしまう醜い自分が、心のどこかに確かにいる。