「ですが、どのタイミングでペンダントの鑑定ができるのか予想はできませんよね」
「それは……」
「だとしたら、バイトという形で通っていただいた方が、拓海くんも都合がよろしいいのでは?」
「ぐっ……勝手にしろ」
──あ、深海さんが勝った。
年の功……は失礼か、じゃあこれは深海さんの特殊能力、紳士マジックだなと思う。そう思うとこの喫茶店って、変わった店員が勢揃いしている。
「では、改めまして……」
若干一名は納得いかなそうに窓の外を見つめているけれど、私は構わずみんなの顔を見渡して、まんべんの笑みを浮かべる。
「これからよろしくお願いします!」