「あ?」

「拓海先輩らしからぬ発言です!」

なんか、心臓がおかしい。というか、破裂するんじゃないかと心配になるくらい激しく動いている。

「あ、明日は氷どころか、地球滅亡ですよ!!」

「はぁ?」

この男は気づいていない。私が今、どれだけ拓海先輩に心臓を高鳴らせているのかを。

それがどういう事なのか、気づいているのに蓋をしようとする。なのにそれは、まるで洪水のように噴き出して内側から溢れ出る。

「おい、お前……来春?」


名前呼ばれた、見つめられてる。ただそれだけの事で、どうしようもなく駆け巡る。

そうこの気持ちは私、拓海先輩が好きなんだ。