それでも僕が憶えているからのレビュー一覧

平均評価星数 ★★★★★ 5.0
★★★★★
投稿者:結星そらかさん
ネタバレ
真っ暗な海に灯った、光だった。
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生きていく上で抱いてしまう感情を、醜い感情を受け入れることは難しいことで、一度知ってしまった暗闇、感情は忘れることなく、在り続けるのだと思います。だけど、重みを背負うために、真っ暗でひとりぼっちの海で生まれて、様々な葛藤を抱えて生きていて、その中で優しい世界と世界の温もり、最初で最後の恋を知っていく"彼"、彼、彼女から伝わってきたことは感情の愛おしさでした。


「心をいじめちゃダメだよ、弱い自分を、もっと大切にしてあげてほしい。」


葛藤だらけの自分、感情を「仕方ないな」って受け入れること、それは強がりではなく強さなのだと、これからも抱いた感情と共に生きていくのだと、彼らが紡いだ日々の中で知って、ページを捲るほどに苦しくて、痛くて、堪えきれないほどの涙が溢れてしまったけれど、ページを捲れば捲るほどに愛おしく、痛さも全部全部抱きしめたくなって、最後には光とちいさな勇気が灯りました。

2020/05/14 15:39
★★★★★
投稿者:薫いちかさん
弱ささえも愛おしい
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弱さ、苦しみ、痛みを、愛おしく思ったのははじめてです。 自分の1部なんだから受け入れなきゃと、よく耳にしていても、真っ正面から受け入れることは難しい。 マイナスなイメージで固められたそれらを、一度受け入れたら、飲み込まれてしまいそうだから。 負けずに前を向くことばかり、消化することばかり考えて。大切にしなきゃといわれても、実際にどう大切にしたらいいのか分からずにいた。 ーでも"彼"の存在が、冷んやりとしていたイメージを温もりのあるものに変えくれた。 むしろ"彼"がいてくれるからこそ、私たちは独りではないのだ。 何よりもやさしくて、あたたかい。 読み進めれば読み進めるほど、それらが愛おしいものに思えて。丸ごとぎゅっと抱きしめたくなりました。 ハンカチ必須です。ぜひ。

弱さ、苦しみ、痛みを、愛おしく思ったのははじめてです。

自分の1部なんだから受け入れなきゃと、よく耳にしていても、真っ正面から受け入れることは難しい。

マイナスなイメージで固められたそれらを、一度受け入れたら、飲み込まれてしまいそうだから。

負けずに前を向くことばかり、消化することばかり考えて。大切にしなきゃといわれても、実際にどう大切にしたらいいのか分からずにいた。

ーでも"彼"の存在が、冷んやりとしていたイメージを温もりのあるものに変えくれた。

むしろ"彼"がいてくれるからこそ、私たちは独りではないのだ。

何よりもやさしくて、あたたかい。

読み進めれば読み進めるほど、それらが愛おしいものに思えて。丸ごとぎゅっと抱きしめたくなりました。

ハンカチ必須です。ぜひ。

2020/05/01 00:18
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