もしかしたら自分だけが二度目の死を迎えるかもしれないとわかっていながら、裕一先輩に手をかけることなく、踏みとどまってくれた。

そして、生き続けることにかけてくれた。


「俺……もしも生まれ変わることを選ぶのなら、運命通り死んでも、運命にあらがって死んでも、一度目より辛い死が待っていると言われた。だから普通は生まれ変わることを選ばないって。だからどんなひどい死に方するんだろうと身構えてた。でも……それは死に方のことじゃなかった。つぐと離れることが辛くてたまらなくなってた」

「朝陽……」


神様が言ったのは、"壮絶な死に方"ではなく、この世により"強い未練"ができることだったんだ。


「なんで一年も前に生まれ変わったのかも不思議だった。復讐するなら、あの日だけ繰り返せばよかったのに。でも、俺に幸せな時間をくれたんだと思う」