「将来、学校の先生になりたいの。だから教育系の大学を目指そうと思う」


早紀のことがあって、生徒より学校を守ろうとする先生たちには失望した。
それなら私が生徒に寄り添い、苦しんでいる生徒を救えたら……と思うようになった。


「そうか。つぐがそうしたいのなら応援するよ」


父はうれしそうに微笑みながら、ぶりの照り焼きに手を伸ばす。


「あとね……ちょっと迷惑かけるかもしれないの」

「迷惑って?」


母が箸を止め首をかしげる。


「早紀のこと、新聞社に告発、したの。学校は取り合ってくれない。クラスメイトも早紀のせいにして自分の過ちを認めない。だから……」

「つぐみ」


父も完全に箸を置き、私をじっと見つめる。


「やりたいようにやりなさい。いくらでも手伝うから」

「ありがとう……」