もうほとんど葉を落とした寂しい木々は、冬の到来を示している。


「新聞社、どうだった?」

「うん。記事にしてくれるって」

「そっか。頑張ったな」

「うん」


朝陽の微笑みは、私の笑顔を誘う。
だけど最近、その微笑みがどうしても苦しげに見えてしまうのは、運命の日が迫っているせい。


「ねぇ、朝陽。今度の土曜日、またどこかに行きたいな」


今、彼には先の楽しみが必要だ。
自分から不幸の谷へ落ちようとしているようにしか見えない彼には、明日の、そして来週の……さらには来年の小さな楽しみが必要なんだ。


「そうだな。どこか考えておけ」


そう言ったときの彼は、少しも微笑んでくれなかった。
ただ薄いブルーの空を見上げ、口を真一文字に結ぶだけ。


お願い。未来を……信じて。
きっと未来は変えられる。