その週の木曜は、朝陽の誕生日だった。
「あれ、いつもより豪華じゃん」
視聴覚室で弁当を広げると、朝陽が不思議そうに声を上げる。
「うん。スペシャル。朝陽、おめでとう」
「おめでとうって……そのために?」
「今日は肉だらけにしてみた。でも今日だけだからね」
今日は彼の好きな物ばかり詰めてある。
唐揚げに豚肉のチーズ巻き。ミニハンバーグと保温容器にカレーを詰めてきた。
唯一野菜の中では好きだと言うレタスには、手作りドレッシングを添えて。
でもこれからずっと生きていてほしい彼の体を気遣うのは当然のこと。
明日からは野菜もバンバン入れる。
「毎日誕生日がいいな」
「それじゃあ、あっという間におじいちゃんになっちゃうでしょ」
私が笑うと「それも困る」と彼も笑った。
「あれ、いつもより豪華じゃん」
視聴覚室で弁当を広げると、朝陽が不思議そうに声を上げる。
「うん。スペシャル。朝陽、おめでとう」
「おめでとうって……そのために?」
「今日は肉だらけにしてみた。でも今日だけだからね」
今日は彼の好きな物ばかり詰めてある。
唐揚げに豚肉のチーズ巻き。ミニハンバーグと保温容器にカレーを詰めてきた。
唯一野菜の中では好きだと言うレタスには、手作りドレッシングを添えて。
でもこれからずっと生きていてほしい彼の体を気遣うのは当然のこと。
明日からは野菜もバンバン入れる。
「毎日誕生日がいいな」
「それじゃあ、あっという間におじいちゃんになっちゃうでしょ」
私が笑うと「それも困る」と彼も笑った。