【四月十五日

高校生活はなかなか順調。
ただ苦手な数学が難しくて焦ったけど、つぐみもできてなくてなんとなくホッとした】


「早紀ったら、こんなことまで……」


早紀の言う通り、順調な滑り出しだった。
それなのに……。



【四月十九日

つぐみは料理がうまくて、お弁当を自分で作っている。
私は彼女のおかずを少し分けてもらうのが楽しみ。一番好きなのはチーズ入りの卵焼き】


【四月二十五日

つぐみがいてくれて、本当に楽しい。
友達を作るのが苦手な私を、いろんな子と係わらせてくれる】


早紀はちょっと内弁慶だった。
だから私が積極的に他の子とのパイプ役をした。

でも、もしかしてそれがよくなかったのではないかと思っていたけど、早紀が楽しいと思ってくれていたことを知り、安堵した。