「もちろんだよ。朝陽のこと、信頼してる」


それは嘘じゃない。
何日も時間を共にして、彼がとても誠実な人だとわかった。

一度大きくうなずいた朝陽だけど、それでもまだなにかを言うのをためらっているのか、もう一度空を見上げて大きく息を吸い込んだ。


「あの日、俺は死んだ」


死んだ?
一瞬、頭が真っ白になって、朝陽がなにを言っているのか理解できない。

だけど、彼の目は少しも揺らぐことはない。


「俺は、このままだともうすぐ死ぬ」


『死んだ』とか『もうすぐ死ぬ』とか言われても頭が混乱するだけで、なにを言っているのかわからない。


「俺は……一度死んで、その一年前に生まれ変わった。それが、この神社だった」