「私、お米炊けるよ。あと、じゃがいもの皮むきはお父さんより上手だと思う」


「お、頼むよ。じゃあ買い物から始めようかな」


私とお父さんは立ち上がった。
外は夕焼けが引っ込み、薄暗くなっていた。
カレーを煮込む時間あるかなぁ。
でも、お母さんが驚く顔が見たいから、私とお父さんは頑張ってみようと思う。


お母さんとお父さんと、私。

不思議な家族。

このままでもいいし、もうちょっと家族らしくなってもいい。





end















歪んだ愛しい恋物語、これにて幕とさせていただきます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
あとがきに代えまして。
2015.10.14
砂川雨路