僕は立ち止まり、駆けてきた道を振り返る。 君の姿はもちろん、すでに見えないけど。 目を閉じれば、そこにいるかのように鮮明に思い出せる。 もし、またここで、会えたら……。 今度こそ、好きなんだ、と伝えたい。 淡い色のプルオーバーを着た君に。 もし、会えたなら……。 fin.