また、会えた。 密かに想いを寄せている君に。 家に帰る途中、運が良ければたまに出会うことができるんだ。 今日も、またあの淡い色のプルオーバーを着ている君。 僕の視界に広がるその色を見ただけで、こんなにも鼓動が速くなる。 毎度のことだ。 「あ」 後ろの僕に気付いて振り返る君が、まぶしい。 今日も、そんな君の隣を歩く。