あたしを驚かせるために、あたしに気づかれないようにするしかなかった、芹香とスミレは“絶対にあたしに言うわけにはいかなかった”んだ。


きっと、その一言と神妙な面持ちの二人を見たせいで、変な誤解が生まれてしまったに違いない。


あの、ケーキがどうとか話していた時のことも、あたしの誕生日の為に明らかに隠したのだとしたら合点がいく。


「本当は、八潮さん達の気持ちを汲んで黙っておくべきだとも思ったんだけど、今春風さん達がギクシャクしてるのは私のせいだと思ったから……余計な事言って本当にごめんなさい!」


クラスメイトの女の子は、あたしの前で何度も何度も頭を下げて謝っているけど、あたしだってそうなんだと思ってしまっていたんだから悪くない。あたしに言ったのだって、あたしを心配してくれていたからだってわかるから。


悪いのは、全部あたし。


芹香とスミレのことを、あたしは信じようとはしなかった。


彩芽の時と同じ……またあたしの勘違いだったのに。