芹香が不思議そうに先に進むものであろう扉を指差すけど、それは固く閉ざされている。


3人で首を傾げていると、BGM混じりに不気味な声が聞こえてきた。


〈全員で両手を入れて……ロックを解除……〉


ゾンビのうめき声みたいな感じで、よくは聞き取れなかったけど、そんなことを言ったような気がする。


「あ!ここに手をいれるんじゃないかな?」


スミレが壁にある穴を見つけた。


何なのこの仕掛け……。ただでさえ怖いのに、何でこんな冷静に対処しなきゃいけないところがあるのよ……。


半泣きになりながら、あたしはスミレと芹香と共に両手を入れた。


すると、機械音と共に両手を入れた穴から煙が吹き出し、扉が開いたその瞬間。


「ウォォォ……!」


開いた扉の向こうからエイリアンが飛び出してきた。


「「「きゃああぁぁーーーっ!!!」」」


突然のことで、あたしだけじゃなくスミレや芹香までも悲鳴をあげたらしい。


エイリアンはゆっくりながらもうめき声をあげながら追いかけてきて、あたしはそのあまりの怖さに腰を抜かしてしまった。


そして、スミレと芹香は……。