でも、確かにちょっと不意打ちだったかもしれない。


ドキッとしてしまったのは事実で、だからこそ少し悔しい。


「ふん、どうせ直接は呼べないくせに!」


「うっ!そ、そのうち呼べるようになりますから!」


「どうかしらねー?」


あたしがからかうと、陽はムッとして言い返すけど、きっと大学でもあたしのことを“先生”と呼んで、あたしに怒られることが目に見えていた。


すると、その時携帯に星奈からメールが届いた。


【クラスの皆で打ち上げやるから、早く降りてきて!】


「えー?また打ち上げー?」


どんだけ打ち上げが好きなんだ、あたし達のクラスの人達は。


でも、こうしてクラス全員が集まれることはもうないかもしれない。
今しかないんだよね。


「行くでしょ、陽?」


「はい!」


陽が「もちろん」とでも言いたげな様子で頷いた。