「ほら、あたしが受かれば大学も一緒なわけだし、いつでも言えるよ」


「そんな悠長なこと言ってていいの?有明くんまた誰か別の人のこと好きになっちゃうかもよ?また“先生”になっちゃってもいいの?」


「うっ……」


星奈があたしのことを誰よりも応援してくれてるのはよくわかるけど、それでも今すぐにというわけにはいかない。


「ごめんね、星奈。今は受験に集中しなきゃだから。この話はまた今度ね」


あたしが言うと、星奈はあまり釈然としない様子だったけど、「ごめん」と謝ってくれた。


「もし告白したら、ちゃんと星奈に言うから」


「一番に、ね!」


「はいはい」


あたしが呆れつつも頷くと、星奈はやっと納得してくれたのか、満面の笑みを浮かべた。