「それは……あたしのせい……」


大宙くんと天川さんをくっつけようとしたわけではないけど、あたしがあの時陽を引き止めてしまったのは事実だ。


天川さんのところに行かないで欲しいと思ってしまったのもホント。


そのせいで、結果的に最悪な形で陽を傷つけてしまった。


――ポロッ。


「如月……」


「あたし……あたしのせいなの……!あたしが悪いの……!」


言葉にすると、ポロポロと涙が溢れて。


一度だって、陽のことを笑ったことなんてない。


だけど、傷つけてしまったことに変わりない。


陽にごめんって言いたいのに、どうしたらいいのかわからない。
ひとりにしてほしいと拒絶されてしまって、“如月さん”と呼ばれてしまって。


「つらかったな……」


深くは聞かず、その代わりにあたしの頭をポンポンと撫でてくれた大宙くん。


ここ最近のあたしは、泣いてばかりで、弱くて、本当にダメだなぁ。


そう自分を嘲笑いながらも、涙を止めることはできなかった。