「あぁ、そうだね。そうか、駅裏にある店だったんだ」
「ええ。あの……理由とかって、訊いても大丈夫ですか?」
恥ずかしながら、俺は会議のとき上の空だったので、春川がアルバイトをする理由を聞いたはずが、記憶に残っていなかった。
倉田先生が少し不思議そうに頷き、アルバイト許可申請の書類を取り出して、見せてくれる。
「春川さんちね、お父さんが十年前に亡くなってるんだって。
お母さんがパートで働いてるけど、それだけだとギリギリだし、大学に進学するために貯金しておきたいからって」
「………そうでしたね」
頷きながら、昨日の春川の様子を思い出す。
必死で声を張り上げて(それでも普通の人よりずっと小さい声だが)、慣れない手つきでカップや皿をテーブルに置いていた。
それが、将来の学費のため……
………なんというか、本当に、現代の女子高生とは思えないやつだ。
「ええ。あの……理由とかって、訊いても大丈夫ですか?」
恥ずかしながら、俺は会議のとき上の空だったので、春川がアルバイトをする理由を聞いたはずが、記憶に残っていなかった。
倉田先生が少し不思議そうに頷き、アルバイト許可申請の書類を取り出して、見せてくれる。
「春川さんちね、お父さんが十年前に亡くなってるんだって。
お母さんがパートで働いてるけど、それだけだとギリギリだし、大学に進学するために貯金しておきたいからって」
「………そうでしたね」
頷きながら、昨日の春川の様子を思い出す。
必死で声を張り上げて(それでも普通の人よりずっと小さい声だが)、慣れない手つきでカップや皿をテーブルに置いていた。
それが、将来の学費のため……
………なんというか、本当に、現代の女子高生とは思えないやつだ。