閉会式が終わったあと、みんなは一斉に玄関へ向かっていきます。





生徒の波の中で仁王立ちしている藤森先生は、女子のグループに囲まれました。






「せーんせーっ、速かったー!!」





「おう、そりゃどーも」





「めっちゃカッコよかったー!!」





「はいはい」





「あっ、先生照れてるーっ」





「照れるか馬鹿」





「先生かーわいいー!!」





「うるせー馬鹿、早く教室帰れ」






先生が怒ったように言いましたが、誰も本気にはせず、にこにこ笑いながら先生の周りを離れようとしません。






「帰れだってー、先生ツンデレ-!!」





「誰がツンデレだ!」