「華美じゃないもーん!」





「はぁ!? こんな光りモンついてんの、どう考えても華美だろうが!」





「えーっ、光りモンて、先生だっさ! これはラメとスパンコールですーっ」





「そんなん知るか!ほら、外せ!」







先生におだんごをぐしゃぐしゃにされながら、中西さんたちは嬉しそうに叫び声を上げました。






それを見ながら、私は、「勇気を出して、おだんごにしてみればよかった」と、少しだけ思いました。






開会の挨拶が終わり、生徒たちはぞろぞろと自分のクラスのテントに向かっていきます。






藤森先生は、その間、二年生以外の生徒たちからも、声をかけられていました。





先生は、ほんとに、人気者です。