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グラウンド集合の時刻が近づいてくると、みんなが次々に立ち上がり、教室を出て行きます。
女の子たちは日焼け止めを塗るのに忙しいようで、すこし遅れ気味です。
私は肌が弱く、陽に当たるとすぐ真っ赤になってしまうので、日焼け止めは欠かせませんが、更衣のときに塗ってあったので、早めに教室を出ました。
ぱらぱらと生徒が整列を始めているグラウンドに行き、自分のクラスの列に並びます。
藤森先生は二年生の列の前のほうで、他のクラスの先生と談笑していました。
年配の先生たちと喋っているときの顔は、生徒に対するときとはまた違います。
背筋がぴんと伸びていて、表情も穏やかな笑顔でした。
社会人の顔だな、と私は思いました。