「お前と会えるのが、今日で最後なんて、絶対に嫌だ」






どくん、と心臓が跳ねました。






「ずっとずっと、お前のことばかり考えていた。


お前といる時間がないと、俺は気持ちが落ち着く時間もなくて、毎日苦しくて仕方なかった」






どきどきという鼓動が、うるさいくらいに全身に響いています。




何も言えないまま、ただ目を見開いていると、先生の顔がふっと緩んで、私の大好きな微笑みを浮かべました。






「………俺はもう、お前がいないと生きていけないらしい」






え、という声が口から飛び出しました。




先生は、確かめるように、言い聞かせるように、ゆっくりと言いました。






「春川―――好きだよ」