「先生と一緒に帰るのも、一緒に朝ご飯を食べるのも、本当に嬉しくて、楽しかったんです。


先生といると、寂しさを忘れることができました。


………ありがとうございます」






「それは、俺も一緒だよ」







先生がくすりと笑いました。







「俺も、本当に春川に感謝してるよ。


春川の飯はすごく美味くて、あったかくて、本当にありがたかった。


春川と話してると、仕事の疲れもストレスも忘れるくらい、安らいだ気持ちになれた。


………それに、お前のおかげで、親父と和解もできた」






「あ、お父さんと……?」






「ああ、実家に帰省して、母さんの墓参りして、親父とじっくり話した。


うん………お前のおかげだよ」







先生はすっきりしたような顔で微笑みました。