前と同じように、間に一人分ほどの空間を空けて、端と端に座りました。






「……………」





「……………」






私から呼び出しておいて、何も言葉が出てきません。




どうしよう、何から話せばいいのか………




俯いて、膝の上にのせた手を見つめていると、






「春川、これ、もらってくれるか?」





「え………?」






顔を上げて先生のほうを見ると、すぐ目の前に、白とピンクのふわふわしたものがありました。




見てみるとそれは、きれいに包装された小さな花籠でした。






「卒業、おめでとう。


三年間、よく頑張ったな」