ーーーそんな母さんが、




死んだという。







「………俺、何してんだろう。


本当はもう、親父のことなんて、とっくに自分の中で解決してたのに。


意地張って、ずるずる連絡もとらずにいて、………結局、」







ぐ、と喉の奥から呻きが洩れた。





必死で飲み込もうとしたけど、「う、」と声が出てしまう。





そして、じわりと視界が滲んだ。




慌てて目許を拭ったけど、一度あふれだしたものは、もう止められなかった。







「………っ!


俺、どうして、あんなこと………っ



意地ばっか張って、結局、親の死に目にも会えなかったなんて………


ほんと、最低だ………っ」