「―――みんなと合流できるまで、先生と一緒に回る、って………」








先生の言葉が耳に入った瞬間、





―――どく、と心臓が大きく脈打ちました。





先生の真摯な目に射すくめられたようでした。







「え………と」






どきどきしながら俯くと、先生の声が上から降ってきます。






「いや、ほら、いつ会えるかも分からないのに、春川一人で待ってたら危ないだろ?


それに、つまらないだろうし………」






「あ……そう、ですよね」






「最悪、集合時間まで会えないかもしれないからな」






「はい………」






ちらりと先生を見上げると、先生が少し困ったように微笑みました。






「………だから、俺と、回ろうか」