「え……っ、昼飯?


まぁ、いつも通り弁当かな………」






先生が首を傾げながら答えてくれます。






「………その、お弁当は、もう頼んであるんですか?」





「え? いや、いつも朝礼のあとに集計とって、当番の先生が注文の電話入れるんだよ。


だから、今日の分はまだ頼んでないけど」





「そうですか………」






私はすこしほっとして、先生を見上げました。





ひと呼吸して、私はどきどきする胸を押さえながら、覚悟を決めて口を開きました。






「先生………もし、ご迷惑だったら、正直に言ってくださいね?」





「え? なんの話………」





「これ………もし、良かったら………」






私はそう言って、鞄の中から、お弁当の包みを取り出しました。





実は、もう一つ余分に、お弁当を作ってきていたのです。