「あのね~、先生!!」





「だから、なんだよ」






俺が怪訝な顔で訊ねると、二人はどこか落ち着かなげにそわそわと顔を見合わせ、顔を赤くして、「せーの」と言った。






「おたんじょーび、おめでとーっ!!」






テンションの高い声とともに、俺の前に青い包装紙の包みが差し出された。




びっくりして目を丸くしていると、谷口が「誕プレだよーん♪」と俺に押しつけてきた。







「………お、おう、そうか……。

ありがとな。


ってか、なんで俺の誕生日知ってんだよ、ストーカーか!?」






「ちがうよーっ!!

サッカー部の子に聞いたの!!

まえ免許証見せてもらった時に誕生日わかったって」






「あ、あー、あれか………」