だけどそれは「カラダ探し」に自信があったからで、私達を本当にバカにしてたわけじゃないと思うんだけど……。
「ここまで言ってまだわからない? まあいいわ。そうならないように、早く手伝って」
そこまで言ったなら全部教えてよ。
ひとりだけわかったようなフリしてさ。
とは思ったものの、確かに早く終わらせるためには調べなきゃならない。
「じゃあどこ調べればいい? 机の下は調べた?」
「まだよ」
遥がそう呟いて、私は小川君に机を指差して見せた。
携帯電話を取り出して、その明かりでカラダが隠されていないか確認する。
私が「カラダ探し」をやっていた時は、ひとりとか、2、3人で一緒に探してたけど、遥の方法はまるで違う。
どっちがいいかなんて、私にはさっぱりわからないけれど、大人数で調べた方が、一部屋にかける時間は短い。
その分、調べる範囲は狭くなってしまうんだけど。
「この部屋にはないわね。次の部屋は小さいから、私と香山さんでいいわ。明日香と小川君はトイレをお願いできる?」