小川君は微妙だけど、中島君は今日で全部そろえるとまで言いきってるんだ。
武司は……外に置き去りにはできないから、せめて中に連れて入らなきゃね。
そんな事を考えているうちに、お腹がいっぱいの私に眠気が襲ってきた。
スーッと、落ちるような感覚に包まれて。
「カラダ探し」に備えて、体力を回復させておかないと。
ピピピピピピッ!
ピピピピピピッ!
眠ったばかりだと思ったのに、アラームの音で目を覚ました私は、慌てて携帯電話を開いた。
数時間が経過して、もう23時59分。間もなく「カラダ探し」が始まる。
「もう……寝た気がしないよ!」
身体を起こしてそう文句を言った私は、いつの間にか制服を着ていて……「カラダ探し」が始まったんだと理解した。
「昨日」と同じ冷たい風が頬をなでて、緑の光が点在する校舎に入る前から、私の背筋を冷たくする。
サッと見回して、起きているのは日菜子と小川君。
武司はどうなのかわからないけど、遥と中島君はまだ寝ているようだ。