家に帰って、ベッドに横になりながら、私はどうして遥が手伝ってくれないかを考えてみた。


世界がよくなると信じた方が、何をするにもやる気が出るのに、どうして壊れればいいなんて言うかな?


そりゃあ、私だってそう思う事はあるよ?


嫌な事があったりするとさ。


だけど、常に思ってるわけじゃない。


そんな事は思っていないように見えて、遥はずっとそう思っているのかな。


もしそうだとしたら……遥をそんな気にさせる何かがあったのだろう。


美雪や武司みたいに、「カラダ探し」で大切な誰かをなくしてしまったとか。


遥の口から、そういった話を聞いた事がないからわからないけど、理由もなく反発しているだけならやめてほしいな。


答えが出ないまま夕食の時間になり、食事をすませた私は部屋に戻り、ベッドに横になった。


23時59分に携帯電話のアラームをセットして。


いろんな事を考えすぎて頭の中がぐちゃぐちゃになっている。


眠れば少しは整理できるかなと、布団の中で目を閉じた。


「カラダ探し」の事は特に心配はしていない。


遥がいるし、日菜子も頑張ってくれる。