遥がそう言う気持ちもわからなくはないけど……そう信じなきゃ、怖くて「呪い」なんて解けないよ。
だけど、今の私には遥を説き伏せられそうにない。
不確定要素が多い上に、どうなるかなんて本当にわからないから。
そんな話をしていると、屋上のドアが開いて小川君と中島君が現れた。
私達を見て、状況を理解したのだろう。
口を開いたのは中島君。
「三神さん、キミは何がどうなってるか知ってるんだろ?校門からは出られなかった」
でも、遥はその質問には答えない。
「あなた達、どうして袴田君が死んだのか知ってるわよね? 言いなさい」
高圧的な遥の態度に、ピクッと眉毛が動く中島君。
小川君なんて、怯えて顔をそらしているよ。
「ど、どうしてって……あの赤い子供から逃げるために袴田君から離れたんだよ。どうなったかなんて知らないよ。なあ、小川」
「えっ!? ああ、うん。そ、そうだね。僕らは逃げたから、袴田君がどうなったかまでは……」