まさか……高広も死んでる!?


涙を拭って、慌てて近づいてみると……寝息を立てている。


そんなに時間が経ったとは思えないのに、いつ寝たんだろう。


「た、高広、起きて!」


「……おっ!? な、何だ!? なんで外で寝てんだよ……」


「そんなの私が聞きたいよ。それより、やっと終わったんだね。遥を地下から出してあげないと……」


どんなひどい状態になっていたとしても、出してあげたい。


そう思っていたのに……。











「は? 何が終わったって言うんだよ。それに遥って……明日香の友達か?」














何の冗談だろう。


寝ぼけて、頭が回ってないのかな?


「遥だよ! 皆で『赤い人』の『呪い』を解くためにここに来たんでしょ!? 留美子や武司が美子のお墓に行って……」


「待て、ちょっと待て! 明日香、お前寝ぼけてんのか?俺の知らねぇ名前ばっかり、わけわかんねえよ」


ふざけているわけでもなく、とぼけているわけでもない。